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田尻徳風保育園

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エッセイ
ツバメ

  • 「悩む」園長、「教わる」園長

     2月12日(火)に、公益社団法人大谷保育協会が主催する「2018年度 設置者・園長研修会」に、講師として園長が参加してきました。大谷保育協会は、当園も所属する協会です。「真宗保育」を実践する園が加盟しています。今回は、園長先生方を主な対象者として、研修会を行ってきました。緊張しました。

     
     当日は真宗保育の理念や方法について記された『真宗保育カリキュラム』をもとにした講義です。研修を行って感じたことは、園長先生がたも悩んでいるんですね。「もっといい保育をしたい」という思いを、強く感じました。

     

     私が当日伝えたことの一つは、「教える人から教わる人になりましょう」ということです。園長先生はどうしても「教える人」になりがち。でも、実は園長先生だって教わることが必要なのは当たり前なのです。子どもに教わり、職員に教わり、保護者に教わり、社会に教わり、本に教わり・・・と、教わる相手はたくさんいます。そして、そのように先頭に立って学んでいる姿を見せることが、その園にいい影響を与えていくと思うのですね。「教える人」から「教わる人」への転換です。

     

     特に私たちが行っている真宗保育は、簡単に言えば仏さまのお話を聞いて、せっかくいただいたこの人生を大切にしましょうというものです。人生を大切にする―このことに「子どもと大人」「園児と職員」「職員と園長」といった、様々な区別に意味はありません。みんなとの出遇いが、いい人生につながるのです。

     

     今回、たくさんの悩んでいる園長先生たちに出会いました。でも、そのような悩みが次へのステップにつながることは間違いありません。悩みながらも、教わって、成長しようとしている園長先生がいる保育園って、きっといい園だと思いますよ。

    2019年2月27日
  • ぼくたち、宇宙人

     当園は朝のおまいり、通称「おあつまり」の時間を設けています。そこでは、朝のあいさつをしたり、歌を歌ったり、職員が手遊びなどをしてすごします。私も、色々な話をするようにしていますが、最近は火星の話を何度かしました。

     

     報道で言われているように、7月31日は15年ぶりに地球と火星が最接近する日でした。そこで朝のおあつまりで、火星についての話をしたのです。

     

     園長先生がが子どもの頃、火星人がいて外見はタコのようであること、また火星人は頭がよいと言われていたことなどを話しました。また火星の地下には、凍っていない湖が最近になり発見されたことなども話しましたね。子ども達は火星人の話などから、宇宙人や、火星に対して興味を持ってくれたようです。

     
     どうしても、忙しい日々が続きますから、夜空を見上げることもなかなかありません。でも、子ども達が空を見上げることが出来たら、そこには広やかな世界があることを感じてくれると思うのです。大人も同様ですけどね。

     

     たくさんの子ども達が「火星みたよ!」と話してくれました。中には、「先生、宇宙人っているの?」と聞いてくる子ども達もいましたよ。「そうだな、いるかもしれないし、いないかもしれない。でも、みんなだって地球という星に住んでいる宇宙人なんだぞ」と返事しました。意味が通じたかどうかは分かりませんが、狭い枠にとらわれない、広やかな思考を持ってくれたら嬉しいですね。

    2018年8月3日
  • ♪みかんの花がさいてます♪

    ♪みかんのはぁながぁ さぁいてぇいるぅ♪ 子ども達の手遊びでも大人気な、この歌。子ども達がお互いの手を合わせながら遊んでいる姿も見られます。楽しそうで、いいですね。

    でも、「みかんの花って、どんな花だっけ?」と戸惑う大人も多いかもしれません。正解は、こちらです。

    ミカンの花

     最近、みかんの花をじっくり見る機会もないなぁ、と自分でも反省。でも、園庭から季節の移り変わりを感じられるのは、いいことですよね。毎日、同じように見えるけれど、少しずつ変化していることを、お花から教わりました。

     花が咲いて、いつか実を結ぶ日を、心待ちにしながら、子ども達と観察したいと思います。ちなみに当園のみかんは、すっぱいけど美味しいんですよ。

    2018年5月18日
  • 縁生活

     早いもので、4月も半ばを迎えます。暖かい日が続き、気持ちがいいですね。
     
     
     徳風保育園でも、春とともに新しい生活が始まりました。そして、今年もたくさんの新しいお友達が入園してくれました。ようこそ!

     
     紹介した『たくさんのドア』のように、子ども達はまた一つ新しいドアを自分で開けました。そこに見られる景色は、いつもとは違った新鮮なものでしょう。期待と不安が交差する瞬間です。

     
     そして私達は知っています。いつか、その気持ちから不安が消えていって、田尻徳風保育園に来ることが楽しみになる日がくることを。

     
     話したことがない他人が、いつの間にか「お友達」になっていく。これって、日常のことですが、とても不思議なことですよね。知り合うはずもなかった2人が徳風保育園で出会い、友達となる。これは、まさにご縁の世界です。ですから私は「園生活」は「縁生活」だと思うのです。

     
     今までのお友達も一つ、大きくなりました。そして新しいお友達も入ってくれました。そうそう、新しい職員も入ってくれたことを忘れてはいけません。そして、徳風の春のお客さんであるツバメもやってきました。メンバーがそろい、徳風の楽しい春の縁生活は続いていきます。

     

     

    2018年4月13日
  • まなぶ、まねぶ

     あっという間に、もう12月も末。つまり、今年も終わりに近づいています。はやいですねぇ。

     
     保育園では12月に毎年、「ごっこあそび」を行っています。毎年、やりたいことをクラスで話し合って決めます。今年はわたあめ屋さん、ケーキ屋さん、さかなつり、そして「焼きそば、お好み焼き、たこ焼き」を一度に売るお店まで登場した、バラエティに富んだ遊びになりました。

     
     遊びとは言いますが、毎年感心するのはそれらお店のクオリティの高さです!衣装、食べ物、そしてレジまでどれもが、本物かと間違うくらいの出来栄え。準備も大変だったでしょうけど、それ以上に楽しそうに作っている表情が目に浮かびまず。

     
     なりたい自分になれる、子どもの頃にそのような思いをたくさん持ってほしいですよね。そして、憧れの自分に近づく楽しさを知ってほしいものです。その楽しさは、大人になっても通じます。大人だってなりたい自分に近づけるのは楽しいですものね。
     
     子ども達は、ごっこ遊びを通じて、想像力と創造力を得たに違いありません。それは、とても大切な力だと思うのです。

     
     子どもの頃、よく聞きました。「学ぶことはまねぶ=まねることなんだよ」と。大人になって、その言葉は本当だなと、思い返すのです。

    2017年12月26日
  • ふりかえる

     先月、当園も所属する大谷保育協会主催の研修会に講師として参加してきました。今回は新任の方を対象にした研修会。みなさん、緊張した表情で私の講義を聞いていました。

     

     仏教と保育の関係、子ども達からどのように学ぶか、などを講義の内容としては話していきました。そして、今回のメインである手作り紙芝居の制作などを行い、楽しく大好評のうちに研修は終えていったのです。参加者の皆さん、ありがとうございました。

     

     参加者の感想を読ませてもらうと、一番多かったのが「自分をふりかえる時間になった」ということでした。日々の忙しい生活、しかも新しい職場で仕事に慣れたり、気苦労もあったりと、あっという間の半年間だったのでしょう。そのようなはた目にも、自分でも「頑張っている」と見える姿の中で、つい忘れてしまうのが「自分をふりかえること」なのですね。

     

     「頑張る」の「頑」が「かたくな」と読むように、「頑張る」とはどこかで気持ちをコチコチにして、余裕がない姿でもあるのかもしれません。でも、そのような自分には中々気づけません。

     

     だからこそ、参加者の皆さんは自分をふりかえることの重要性に気づいたのでしょう。自分をふりかえると、体の奥底にある自分の声が聞こえてきます。自分との対話がはじまるのです。それが、いい経験だったらしいです。

     

     自分の声を聞いて、今までの日々を振り返ることが出来たら、さぁ次は今を見つめましょう。だって、ほら、目の前には先生と遊ぶことを心待ちにしている子ども達が待っているのですから。(園長)

    2017年11月15日
  • 待つのも味です

     秋も深まりを見せていますが、みなさんはどのように季節を感じていますか。保育園では行事もそうですが、園庭も季節を教えてくれます。それは「柿」です。それも、数がとても多いのです。

      
     柿の木は7本あるのですが、甘いものと渋いものが仲良く並んでいます。甘い柿は園児たちの家庭に配りました。「甘かったです!」という感想をいただきました。

      
     それでは渋いのはどうするか。そうです、干柿です。きちんと消毒をして、本日からテラスに吊るしています。

    IMG_6746

     2年前にも作ったのですが、大変甘くできました。今年も甘くなればいいですね。
     

     完成まで数週間かかります。でも、この待つ時間も味の一つ。子ども達と、干柿の変化を楽しみながら、季節を感じていきたいですね。

    2017年10月31日
  • しつけ

    田尻徳風保育園では、お昼の休憩時間を使って、色々なことを話し合います。その中でも、子どもや保育園に関する新聞記事などをもとに、議論することも多いのですね。

     

    今回選んだのは、「お尻ペンペン 逆効果」という記事(毎日新聞 7月31日夕刊)です。「『しつけ』にも問題行動リスク」という小見出しもついていました。

     

    記事によれば、悪いことをした時の「お尻ペンペン」は、その後の子ども達の問題行動へとつながる。このような調査結果を日米の大学教授らの研究チームが発表したというものでした。問題行動とは「落ち着いて話を聞けない」「約束を守れない」「一つのことに集中できない」などが挙げられていました(もちろん、当園は体罰を禁じています)。

     

    もちろん、これらの「問題行動」は程度の差こそあれ、子どもであればよく見られることです。ですから、そのような行動をとる子どもが、すべて体罰を受けていると見るのは早計かもしれません。しかし、このような記事を読むたびに、私達大人はどのように子ども達に接すべきか、また現に接しているか、振り返るのです。

     

    意見は色々あるでしょう。しかし、一つ私が思うこと。それは痛みによる「しつけ」は、子どもに恐怖心と屈辱感しか与えないのだろう、ということです。それは「躾」という漢字の通り、身を美しくすることなのでしょうか。

    2017年8月22日
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