こんな本を読んでみませんか
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おすすめのよみもの
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『きゅうきゅうばこの絵本』
編・著 WILLこども知育研究所
絵 川原 端丸
監修責任 坂本 昌彦
子どもは元気が一番。多少のケガなら仕方ない!というくらいおおらかな気持ちでいたいものですが、やはりケガは心配ですよね。
ケガをした時に、皆さんはどのように子どもの時は治しましたか?赤チンを使用していたのは、昭和の何年代までか。でも、「傷口にはツバでもつけとけ」と言われた方は多いのでは?あるいは、ケガをしたらすぐに消毒していた方もいますよね。実は、これらの常識は変わってきていて、最新のケガの対処法や、病気の時の対応などが書かれている絵本なのです!
例えば・・・
①はしって、ころんで、すりむいたら➡まずは、水でバイキンを洗い流す→次にガーゼやタオルで押さえて血を止める➡絆創膏をはる。
ここで豆知識が。昔は傷を乾かしていましたが、今は傷口を湿った状態に保つ「湿潤療法」が早くきれいに治ります。その絆創膏もあるようです。
②犬をなでたらかまれた!➡たくさんの水でしっかり洗う➡きれいなガーゼで守るよ!➡すぐに病院へ!
と、具体的な方法がこれ以外にもたくさん書かれています。どのような状態なら病院に行くべきかも書かれているので、参考になりますね。職員にも読んでもらいます。そして、ご家庭で普段から読んでも、緊急時に読んでも役に立つ一冊だと思います!
2023年9月28日 -
かこさとし 『秋』
かこさとしさんと言えば、有名な作品がたくさんありますね。ざっとあげるだけでも、だるまちゃんシリーズや、『からすのパン屋さん』など次から次へと出てきます。でも、この本は少し特別です。かこさんが亡くなられた後に発見された、手書きの紙芝居だからです。
絵本でも述べられていましたが、かこさんは、季節では秋が好きだったそうです。空気が澄んでいたり、おいしい果物が食べられるからでした。でも、とてもいやな秋もあったのです。それは昭和19年。戦争が終わる1年前のこと。かこさんは18歳でした。
かこさんは、はたらいていた工場で盲腸炎(今でいう虫垂炎)にかかりました。そこで、お医者さんに手術してもらい、入院することになります。病室にはつきそいのおばさんがいました。ちょっと関西弁でいうイケズ(意地悪)な人です。
ある日、手術をしてくれた「おでこの先生」が戦争に行くことになります。「先生、どうかお元気でいてください」という手紙をわたしました。ところが、秋のある日、かこさんが病院から空を見ると日本軍の飛行機が墜落させられました。そこからパイロットが飛び降りたのですが、パラシュートが開きません。結局、そのパイロットは亡くなってしまいます。さらに、悲しいニュースは続き、イケズなおばあさんの悲しい秘密が分かったり・・・。
田尻徳風保育園では、この季節には戦争と平和を考えます。かこさんから私たちへのメッセージを、この絵本からぜひ聞き取り、継承していきたいものですね。
2023年8月8日
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