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田尻徳風保育園

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エッセイ
ツバメ

  • しつけ

    田尻徳風保育園では、お昼の休憩時間を使って、色々なことを話し合います。その中でも、子どもや保育園に関する新聞記事などをもとに、議論することも多いのですね。

     

    今回選んだのは、「お尻ペンペン 逆効果」という記事(毎日新聞 7月31日夕刊)です。「『しつけ』にも問題行動リスク」という小見出しもついていました。

     

    記事によれば、悪いことをした時の「お尻ペンペン」は、その後の子ども達の問題行動へとつながる。このような調査結果を日米の大学教授らの研究チームが発表したというものでした。問題行動とは「落ち着いて話を聞けない」「約束を守れない」「一つのことに集中できない」などが挙げられていました(もちろん、当園は体罰を禁じています)。

     

    もちろん、これらの「問題行動」は程度の差こそあれ、子どもであればよく見られることです。ですから、そのような行動をとる子どもが、すべて体罰を受けていると見るのは早計かもしれません。しかし、このような記事を読むたびに、私達大人はどのように子ども達に接すべきか、また現に接しているか、振り返るのです。

     

    意見は色々あるでしょう。しかし、一つ私が思うこと。それは痛みによる「しつけ」は、子どもに恐怖心と屈辱感しか与えないのだろう、ということです。それは「躾」という漢字の通り、身を美しくすることなのでしょうか。

    2017年8月22日
  • 絵本の力

     5月20日から21日にかけて、研修会に参加してきました。園長、保育士あわせて6名で、練馬区にある真宗会館を会場に1泊2日の研修です。田尻徳風保育園も加盟している大谷保育協会の東京支部の主催です。毎年、趣向を凝らした研修が開催されますが、今年のテーマは「絵本と育つ」でした。そう、私たちの大好きな絵本の研修です!

     
     当日は講師のK先生の講義をいただいたあと、実は私、園長にも出番がありました。それは講師のK先生と、栃木の保育園のN先生と一緒に、絵本をめぐって鼎談を行ったのです。司会役を私がやりましたので、緊張もしましたが、お二人の先生、そして会場の優しい雰囲気(さすが保育関係者)に後押しされて、楽しくも、有意義な鼎談ができました。

     
     私たちが絵本を読み感動する。これは子どもだけではなく、大人もそうですよね。絵本のどこに私たちは心がふるえるのか、について話になりました。それは、絵本の素晴らしい物語を聞くことで、大人は自分の心のヴェールがはがれていく、そして子どもたちは絵本の物語で「かいほう」され、安心を得るのだろうという議論となりました。

     
     「かいほう」にはきっと色々な文字が当てはまりますよね。「開放」「解放」そして「介抱」もあるかもしれません。絵本は時に、子ども達を広々とした世界へと導きます。そして、傷ついた子ども達には物語が勇気や慰めを与えるかもしれません。

     
     大人たちも同様です。絵本の優しさに包まれる時に、自分を覆っていたヴェールが少しずつとれていく。その奥から見えてくるものは、自分が隠していた自分かもしれません。

     
     職員も元気をもらったようで、帰りに青山に行き絵本を買っていったようです。きっと、子ども達にも楽しく読んでくれるでしょう。

     
     絵本、物語の力はすごい!そのことを再度痛感した私たちでした。

    2017年5月31日
  • お帰り、こんにちは、ツバメさん

     田尻徳風保育園の壁面にツバメが描かれていることは、ご紹介してきました。これは旧園舎の頃より、ツバメが来て、巣を作っていたからです。

     
     新園舎になり、どうなるかな~と思っていました。でも、心配をよそに毎年来てくれています。そして今年も来てくれました、徳風に!お帰り、そしてこんにちは。

     
     ツバメってかわいいですよね~。もちろん子ども達からも、大人気。毎年、決まった場所に帰ってくるところも、何とも律儀です。見ているだけで、笑みが浮かんでくる、あの魅力はどこからくるのでしょうね。

     
     ツバメが保育園に飛んでくると、私は初夏を感じます。爽やかな5月がおわれば、もうすぐ夏が来ることを伝える、いわば季節のメッセンジャーです。

     
     明日のおあつまりは、ツバメクイズでもしましょうか。

    2017年5月23日
  • 新年度始まってます

     いつの間にか、4月も11日。新年度の生活は、順調に進んでいます。

     

     田尻徳風保育園にも、あたらしいお友達がたくさん入ってくれました。最初はとまどっていた新しいお友達も、今ではすっかり徳風のメンバーです。

     

     保護者の方にとっても、はじめての保育園生活(?)。子ども達以上に、保育園での生活が気になっていると思います。でも、大丈夫です。子どもたちは、元気にあそび、食べて、大きくなっていってます。安心して、お仕事してください。

     

     これからも、たくさん楽しいことがありますよ。当園が、今年度も子ども達、保護者のみなさん、そして職員も含めた、みんなの安心の場所になるといいな、と思います。

    2017年4月11日
  • 特別な普通の日

     みなさん、新年あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

     
     田尻徳風保育園は本日から保育が始まりました。園内には子ども達の元気な声が響いています。

     
     みなさんは、初日の出はご覧になりましたか?初日の出を見ると、清々しい気持ちになりますよね。「今年も頑張ろう」とか、「今年は、こんなことをやってみたいな」とか特別な感情がわいてきます。それも、きっと初日の出という、年に一度の出来事がなせるわざなのでしょう。

     
     でも、面白いのは「日の出」は毎日あるということです。「初」ではありませんが、「日の出」は毎日です。でも、毎日の太陽が昇ってくるのを見て、特別な感情が起きることはあまりありません。太陽はその姿を変えていないわけですから、私達が特別なものとして太陽を見ているのでしょうね。

     
     そうすると、このように考えることもできます。普通の一日を特別な一日に出来るかどうかは、自分の思いにかかっているのだと。昨日と同じ太陽を見て「昨日と同じ今日」と考えるのがいつもの私たちかもしれません。でも元日のように、いつもと同じ太陽を見て特別な思いが生じるように、今日という一日も特別に感じることはできるのでしょう。それは、ちょっとした、けれど大きな気づきです。

     
     さぁ、新しい一年が始まりました。一年を大切に過ごすには、今日を大切にしなければなりません。子ども達と、そのような毎日を送っていきたいですね。

    2017年1月4日
  • 幼稚園との交流会

     11月14日(月)に、地元の幼稚園である「田尻幼稚園」に、年長組が遊びに行ってきました。田尻幼稚園からは、ここ数年ご招待いただいて、春と秋に交流をさせてもらっています。これが、とっても楽しいんです!
     
     今年は「お店屋さんごっこ」に誘っていただきました。紙製の300円をいただき、いざ買い物へ。うどんやさんとか、おすしやさんなど、たくさんのお店がならんでいました。ところが、見慣れないものを発見・・なんと幼稚園の子ども達による「いるかしょー」と「かぶとむしずもう」のコーナーが!他にも輪投げや迷路など様々なアトラクション?もあり、ちょっとしたテーマパークです。徳風の園児たち、そして園長も楽しくお買い物をさせてもらいました。

     
     子ども達がすぐに打ち解けて、いっしょに遊んでいる姿を見るのはいいものです。そして、私たち大人ができることは、子ども達がみんなを受けいれていける、やわらかな感受性を伸ばすお手伝いなのかなと思いました。
     
     最後に行われたリレー対決では、田尻幼稚園の大逆転勝ち。ちなみに昨年は、徳風が勝ったので来年は大一番が待っています。私も手作りの紙芝居「くものいと」を披露させてもらったり、とっても中身のある交流会でした。田尻幼稚園のみなさん、ありがとうございました。また、遊んでくださいね。
     

    2016年11月16日
  • とくふうらしさ

    この度、田尻徳風保育園でもHPを立ち上げることになりました。「ついに」と言うべきか「やっと」と言うべきか迷いますが、みなさんに保育園のことを知っていただく機会が大幅に増えたわけです。

     

    今回HPを作るための参考にしようと、保護者の方にアンケートをとり、うかがったのです。「田尻徳風保育園の雰囲気などをどう思いますか」と。すると、想像以上に(?)あたたかい、励ましの声をいただいたのですね。「子どもがのびのびとしていて嬉しい」「先生達が、子どもたちをよく見てくれている」「安心して、子どもをまかせていられる」などなど、書ききれないくらいの励ましの言葉をいただきました。嬉しい半面、気持ちが引き締まりましたね。保護者の方の期待を裏切ってはいけないなぁ、と強く思いました。

     

    HPをせっかく作るのだから、田尻徳風保育園らしさを発信したいと思っています。その「らしさ」を日常の生活を通じ、言葉にしていくのがこのコーナーだと思うのです。今日は、その「らしさ」とは「みんなが支え合い、ともに大きくなっていくところ」だとしておきましょうか。ご愛読、よろしくお願いいたします。

    2016年10月6日
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