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『とびません。』
作 大塚 健太
絵 柴田 ケイコ
発行 パイ インターナショナル
おなじみのペンギンですが、そこにはある意志があるようです。それは、「とびません」ということ。そう、ペンギンは鳥の仲間。だけど、とびません。絵本は次のように始まります。
「ペンギンです。とりです。とりだけど・・・」。ページが変わって
「とびません。」
「フラミンゴが こえを かけました。ペンギンくん、いっしょに とぼうよ」。「ともだちに さそわれたら ペンギンは とぶのかな」
「とびません」
これの繰り返しです。ゴリラが飛行機で誘ってきたり、パンダが気球にのって誘ってきたりと、どの頁にも友達からの誘いがいっぱい。保育園でも読み聞かせをしましたが、絵本を聞いてくれている子どもたちは、「飛ぶのかな、飛ばないよね、どうだろう」と期待に満ちて見つめていました。もちろん、飛びません。ここまでして、飛ばないと「自分は自分だ」という意志を感じますよね。私は、私以外にはなれません!というような。
私はとばない私でいいんです!この、つよい意志が素敵です。でも、自分だったら周りにあわせて飛ぼうとするかもしれない。みなさんは、どうですか。
でも、最後にダチョウが誘いに来ました。今度ばかりは、ペンギンも乗り気です。さぁ、最後はどうなるか。最後のオチまで、最高に面白いです!
2024年5月30日
2024年5月に書いた記事一覧
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50年
世代間ギャップというのは、いつの時代にもあるもの。
古代の遺跡にも、「最近の若者は・・・」という言葉が残っているそうです。
違いを嘆くのではなく、楽しめたら、いいですよね。
その一方で、子どもたちの好きなものは、変わらないのかなと思う時もあります。
例えば、仮面ライダー。園長も子どものとき大好きでしたが、今でも子どもたちに大人気ですよね。
すると、どうなるか。園長が子どもの時の知識が役に立つのです。
仮面ライダーの変身ポーズやテーマ曲を歌うと、子どもたちが寄ってきます。
昭和に生まれてよかった、と思う瞬間ですね。
仮面ライダーは、主に男の子に人気ですが、女の子に変わらず人気なものって何でしょう?
いずれにせよ、50年続くのはすごいこと。
田尻徳風保育園は今年、創立45周年です。
これからも、皆様に愛され、素敵な人に変身ではなく、成長できる園でありたいですね。
2024年5月9日