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くまのこうちょうせんせい
作 こんのひとみ
絵 いもとようこ
発行所 金の星社「おはよう!」くまのこうちょうせんせいは、いつもみんなに大きな声であいさつをしてくれます。でも、ひつじくんは小さな声しか出せませんでした。こうちょうせんせいは、ひつじくんに言いました。「ゆうきを だしてごらん。 いつか おおきなこえで おはようがいえるようになるよ」と。でも、ひつじくんには大きな声を出せない理由があるのでした。
そんなある日、こうちょうせんせいが病気になり、小さな声しかだせなくなってしまいました…。この本を読むと、大人の何気ない一言が子どもに重くのしかかっていることがよく分かります。私はこの本からたくさんのことを教わりました。子どもの気持ちによりそうこと、子どもに素直に謝ること、そして子どもの勇気を信じることなど、数えればきりがありません。この本は病気になられた校長先生が「命の授業」を続けたという実話がもとになっています。この本を読んで何かを感じる時は、その先生の願いが、私達にも届いたときなのでしょう。(園長)
2016年10月6日