こんな本を読んでみませんか
おすすめのよみもの
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おやおやじゅくへようこそ
作 浜田桂子
発行所 ポプラ社育児をしていると色々考えますよね。真面目になればなるほど、「自分はちゃんと子育てできているのかな」と心配になります。難しいのは誰も「親」について教えてくれないこと。結局、自己流でやるしかないのか・・お~っと待った。育児について相談するなら、最もふさわしい先生がいるじゃないですか。そうです、子ども達です!
そもそも「おやおやじゅく」は何のために勉強するのでしょう。それは「こどもとゆかいにくらすため」です。そして先生はもちろん「こどもたち」。さぁ、いきなり勉強かな、と思ったら違いました。「おやは、まいにち こどものおせわで たいへんです。でも、いやだっていわないので えらいです。さいしょにメダルをあげます」と、まさかの表彰から!さすが子ども達。されて嬉しいことが分かっています。そして1時間目は「こどものおしごと」の勉強です。子どものお仕事?それは「さわる、なめる、はしる、もぐる、やぶる、ひっぱる、なげる、たたく、なく、しっぱいするなど」だそうです。なるほど!徳風は、お仕事熱心な子ども達ばかりですが、お仕事ならば仕方ない・・・。
じゃ、親のお仕事は?親のトレーニングとは?ドリルもあるの?でも、心配ご無用。どれもこれも楽しい学びばかり。さぁ、みなさん一緒に勉強しましょう。え、それでも今さら塾はいやですって?おやおや・・
浜田桂子さんの本は、いつも素敵です。保育園では以前に『へいわってどんなこと?』(童心社)も紹介しました。こちらもぜひお読みください。
『黒グルミのからのなかに』
絵 カルメン・セゴヴィア
訳 とき ありえ
発行所 金の星社
ポールが薬を買うために浜辺を歩いていると、何と死神に遭遇という衝撃の展開!さらにポールはお母さんを連れていかせないために、死神のカマ(上の表紙参照)をうばい、その柄で死神を叩くというこれも衝撃の展開!死神は柄をさけようとして、その度に小さくなっていきました。そして小さくなった死神を黒グルミの中に押し込んで閉じこめたのです。家に帰ると、母親は元気になっていました。よかった、問題解消!と思いきや、村中で異変が・・・
誰がポールの行動を非難できるでしょうか。大切な母親を守るために起こした行動なのですから。しかし、ポールはそれよりも大切なことにまだ気づかなかったのです。ポールから話を聞いた母親が言います。「あなたは、いきているものがもつ、ただひとつのおきてをないものにしてしまったのよ」と。ポールは死神を探しに行きます。そこで下した究極の決断は?重い!でも、ポールと共に「いのちのながれ」を考えていける秀作です!