こんな本を読んでみませんか
おすすめのよみもの
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『ようこそ こどものけんりのほん』
文 こどもの権利・きもちプロジェクト
絵 えがしら みちこ
発行所 白泉社ことし2024年は大切な1年なのです。それは「子どもの権利条約」が日本で批准されて30年ということ!でも、正直あまり聞いたことない方も多いのではないでしょうか。これは仕方なくて、あまり子どもの権利について考える機会がないのですよね。
でも、上に書きましたように、私たちが安全・安心して暮らせるのは人権あってのことです。何となく「人間が大事」と思うだけではなく、それをはっきりと明文化してみんなで守っていくのが重要です。この一冊は、そのことをわかりやすく教えてくれます。
「せかいじゅうの どんなこどもにも 『にんげんらしく いきる けんり』がある」。この言葉から絵本ははじまります。そして「これは せかいじゅうの おとなが こどもたちとした たいせつなやくそく。あなたも もっている あたりまえの『けんり』なんだ」と続きます。そうなんです、これは大人と子どもがかわした約束なのです。それでは、どんな「けんり」が子どもにはあるのでしょうか。
「あなたは いつだって こころも からだも あんしんして くらせる」「いうことをきかないからと ひどいことをいわれたり おどされたりしないよ」「あなたには『じぶんの きもちを いうけんり』と『いけんを きいてもらえる けんり』がある」など、すてきな言葉がならびます。えがしらみちこさんの絵が、また素敵。子どもたちの表情がいいんですね。子どもの権利とはなんでしょう。この本の答えは最後のほうに書いています。ぜひ、読んでください。この本読んで、よかった!
2024年1月31日 -
『きゅうきゅうばこの絵本』
編・著 WILLこども知育研究所
絵 川原 端丸
監修責任 坂本 昌彦
子どもは元気が一番。多少のケガなら仕方ない!というくらいおおらかな気持ちでいたいものですが、やはりケガは心配ですよね。
ケガをした時に、皆さんはどのように子どもの時は治しましたか?赤チンを使用していたのは、昭和の何年代までか。でも、「傷口にはツバでもつけとけ」と言われた方は多いのでは?あるいは、ケガをしたらすぐに消毒していた方もいますよね。実は、これらの常識は変わってきていて、最新のケガの対処法や、病気の時の対応などが書かれている絵本なのです!
例えば・・・
①はしって、ころんで、すりむいたら➡まずは、水でバイキンを洗い流す→次にガーゼやタオルで押さえて血を止める➡絆創膏をはる。
ここで豆知識が。昔は傷を乾かしていましたが、今は傷口を湿った状態に保つ「湿潤療法」が早くきれいに治ります。その絆創膏もあるようです。
②犬をなでたらかまれた!➡たくさんの水でしっかり洗う➡きれいなガーゼで守るよ!➡すぐに病院へ!
と、具体的な方法がこれ以外にもたくさん書かれています。どのような状態なら病院に行くべきかも書かれているので、参考になりますね。職員にも読んでもらいます。そして、ご家庭で普段から読んでも、緊急時に読んでも役に立つ一冊だと思います!
2023年9月28日