エッセイ
誰もが素人
みなさん、遅ればせながら新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
保育園では子ども達の元気な声が響いています。
新しい年になると、気持ちが引き締まりますよね。今年はこのような年にしたいな・・・という目標を立てた方も多いでしょう。不思議なもので、昨年までの自分とは違う自分がそこにいるような、新しい気持ちで満ち溢れるのがこの季節です。
でも、日常が続く中でいつの間にかそのような思いが薄れてしまう経験もよくあります。毎日が新鮮に感じられたらいいのに、と思うこともよくありませんか。
私はそのようなことを考えるとき、思いだす好きな言葉があります。
「今日という日には、誰もが素人」
作家の三浦綾子さんからこの言葉を教わりました。とてもいい言葉だと思いませんか。
今日という日は、まだ誰にとっても初めてのものである。昨日とは違う、まだまっさらな日がはじまったのだ―。
そのように教わるときに、今日、この一日を少し違った目で見ることが出来るのではないでしょうか。
今年も、子ども達と毎日を新鮮な気持ちで過ごしていける、そのような保育をしていきたいですね。
2020年1月8日