本の紹介
この世界の片隅に
作 こうの史代
発行 双葉社
発行 双葉社
現在、映画もヒット中ですので、ご存知の方も多いかもしれません。舞台は広島の呉。浦野すずは結婚して、北條すずと名前が変わりました。新しい生活が始まり、旦那さんの北條周作とも仲良く暮らしていました。ところが、呉の街にも徐々に戦争の影響が色濃く出始めてきて・・・。
少々のんびり屋さんのすずの目を通して、人々が戦争という事態においても、日々の生活を丁寧に、そして一生懸命に過ごしている姿が丹念に描かれています。それ故に、愛しい日常の生活、そして家族が失われていく場面では言葉を失ってしまいます。こうのさんの本は私も大好きで、以前には園だよりで『夕凪の街、桜の国』を紹介したこともありました。読むたびに、発見があるこうのさんの本はすごいですね。
戦争の本と聞くと身構えてしまいます。でも、この本を読むと戦争の悲しさと、日常の愛しさのどちらも感じることが出来ます。子ども達と、笑って過ごしていける平凡な日常がどれほどありがたいものか。日々の忙しさの中、なかなか、そのことに気づくことは出来ません。だからこそ、そのことを教えてくれるこの本は大切だと思うのですね。
12月8日は、お釈迦さまのおさとりの日でした。そして太平洋戦争が始まった日でもあります。命の尊さを考えるのに大切な日です。年末になり、平和を考えて、そして新たな一年を迎える。そのような師走の読書にぴったりの一冊です。(園長)
少々のんびり屋さんのすずの目を通して、人々が戦争という事態においても、日々の生活を丁寧に、そして一生懸命に過ごしている姿が丹念に描かれています。それ故に、愛しい日常の生活、そして家族が失われていく場面では言葉を失ってしまいます。こうのさんの本は私も大好きで、以前には園だよりで『夕凪の街、桜の国』を紹介したこともありました。読むたびに、発見があるこうのさんの本はすごいですね。
戦争の本と聞くと身構えてしまいます。でも、この本を読むと戦争の悲しさと、日常の愛しさのどちらも感じることが出来ます。子ども達と、笑って過ごしていける平凡な日常がどれほどありがたいものか。日々の忙しさの中、なかなか、そのことに気づくことは出来ません。だからこそ、そのことを教えてくれるこの本は大切だと思うのですね。
12月8日は、お釈迦さまのおさとりの日でした。そして太平洋戦争が始まった日でもあります。命の尊さを考えるのに大切な日です。年末になり、平和を考えて、そして新たな一年を迎える。そのような師走の読書にぴったりの一冊です。(園長)
2016年12月28日
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