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『ようこそ こどものけんりのほん』
文 こどもの権利・きもちプロジェクト
絵 えがしら みちこ
発行所 白泉社ことし2024年は大切な1年なのです。それは「子どもの権利条約」が日本で批准されて30年ということ!でも、正直あまり聞いたことない方も多いのではないでしょうか。これは仕方なくて、あまり子どもの権利について考える機会がないのですよね。
でも、上に書きましたように、私たちが安全・安心して暮らせるのは人権あってのことです。何となく「人間が大事」と思うだけではなく、それをはっきりと明文化してみんなで守っていくのが重要です。この一冊は、そのことをわかりやすく教えてくれます。
「せかいじゅうの どんなこどもにも 『にんげんらしく いきる けんり』がある」。この言葉から絵本ははじまります。そして「これは せかいじゅうの おとなが こどもたちとした たいせつなやくそく。あなたも もっている あたりまえの『けんり』なんだ」と続きます。そうなんです、これは大人と子どもがかわした約束なのです。それでは、どんな「けんり」が子どもにはあるのでしょうか。
「あなたは いつだって こころも からだも あんしんして くらせる」「いうことをきかないからと ひどいことをいわれたり おどされたりしないよ」「あなたには『じぶんの きもちを いうけんり』と『いけんを きいてもらえる けんり』がある」など、すてきな言葉がならびます。えがしらみちこさんの絵が、また素敵。子どもたちの表情がいいんですね。子どもの権利とはなんでしょう。この本の答えは最後のほうに書いています。ぜひ、読んでください。この本読んで、よかった!
2024年1月31日