絵本の力
5月20日から21日にかけて、研修会に参加してきました。園長、保育士あわせて6名で、練馬区にある真宗会館を会場に1泊2日の研修です。田尻徳風保育園も加盟している大谷保育協会の東京支部の主催です。毎年、趣向を凝らした研修が開催されますが、今年のテーマは「絵本と育つ」でした。そう、私たちの大好きな絵本の研修です!
当日は講師のK先生の講義をいただいたあと、実は私、園長にも出番がありました。それは講師のK先生と、栃木の保育園のN先生と一緒に、絵本をめぐって鼎談を行ったのです。司会役を私がやりましたので、緊張もしましたが、お二人の先生、そして会場の優しい雰囲気(さすが保育関係者)に後押しされて、楽しくも、有意義な鼎談ができました。
私たちが絵本を読み感動する。これは子どもだけではなく、大人もそうですよね。絵本のどこに私たちは心がふるえるのか、について話になりました。それは、絵本の素晴らしい物語を聞くことで、大人は自分の心のヴェールがはがれていく、そして子どもたちは絵本の物語で「かいほう」され、安心を得るのだろうという議論となりました。
「かいほう」にはきっと色々な文字が当てはまりますよね。「開放」「解放」そして「介抱」もあるかもしれません。絵本は時に、子ども達を広々とした世界へと導きます。そして、傷ついた子ども達には物語が勇気や慰めを与えるかもしれません。
大人たちも同様です。絵本の優しさに包まれる時に、自分を覆っていたヴェールが少しずつとれていく。その奥から見えてくるものは、自分が隠していた自分かもしれません。
職員も元気をもらったようで、帰りに青山に行き絵本を買っていったようです。きっと、子ども達にも楽しく読んでくれるでしょう。
絵本、物語の力はすごい!そのことを再度痛感した私たちでした。