エッセイ
学び、まねび
現在、田尻徳風保育園では運動会の練習の真っ最中。感染対策には気を使いますが、それでも体を動かすのは楽しいですね。
玉入れを初めて行うクラスもあったり、それぞれが試行錯誤の中、練習を楽しんでいるようです。よいことだ、ウン。
私事ですが、園長は必要あって書道を習っています。そこにはお手本があるわけですね。お手本通りに書けば、いい字が書ける。その通りです。
でも、それが出来ないんですよね。どうしても、自分の癖が出てしまったり、お手本を無視して書いているのです。そこで修正してもらって、書道を学んでいくわけです。
その度に、いつも思いだします。「学びはまねびって、昔よく聞いたなぁ」と。真似することが学びの始まりなのですね。
子ども達の生活には(玉入れだけではなく)たくさんの初めてがあります。その時には少し不安になってしまうかも。
でも、大丈夫だと言いたい。みんなの周りには、たくさん真似できる人がいるよ。お友達、おうちの人、そして保育園の先生!
子ども達が、楽しみながら運動好きになっていくには、やはり目の前にいる職員が楽しそうにやっているのが何よりものお手本。
そんなわけで、練習中の職員の顔を見ると、みな楽しそうにやってくれていました。よかった!息はきれていましたが、それでも楽しい時間がそこに流れていることは間違いないようです。生きることは楽しい。これ以上の学びはありません。
2021年10月12日