本の紹介
もいもい
作 市原 準
監修 関 一夫
発行所 ディスカバー トゥエンティワン
監修 関 一夫
発行所 ディスカバー トゥエンティワン
最初にお話しておきます。現在、この本が0歳児クラスの人気ナンバーワンです!
『もいもい』とは、変わったタイトルですよね。実は、この絵本は東京大学が関わっています。以前、保育園の掲示板に新聞記事を紹介していたこともあるのですが、「赤ちゃんが本当にすきな絵本は、どのような絵本か」について、研究・実験の結果たどり着いたのがこの一冊なのです。
赤ちゃんについての学問はかなり進んでいて、「赤ちゃん学」という名称もすっかり定着しました。その中で赤ちゃんについての常識はどんどん変わっています。結論から言えば、赤ちゃんは私達が思っているほど受け身ではなく、かなり能動的に外界に働きかけ、自分の気持ち、好みも持っているということでした。
例えば赤ちゃんは「明るいはっきりとした色が好き」と思われていますが、赤ちゃん学によると、案外あいまいな色が好きなのだそうです。また、親子に手品師のキャラクターを数種類見せました。その結果を判断すると、大人と赤ちゃんとでは好きな絵が全く違ったそうです。
つまり、「あかちゃんはこれが好きだろう」と勝手に大人が決めると、実は全く見当違いかも・・ということもあるのかもしれません。『もいもい』は数あるイラストの中で、赤ちゃんが最も長く見つめていたイラスト(=人気がある)だったそうです。泣く子もだまるほど注目するらしいです。
大人が読んでも、よく分かりません。でも、確かに保育園の赤ちゃんたちはじっと注目したり、保育士の読む声に合わせて「もい、もい」と可愛く声を出してくれています。繰り返しますが、現在赤ちゃん人気ナンバーワン!試しに読んでみる価値は、十分にありますよ。
2018年10月3日