本の紹介
みえるとか みえないとか
作 ヨシタケ シンスケ
発行所 アリス館
発行所 アリス館
ヨシタケシンスケさんの著作は何度か紹介してきました。でも、何を読んでも面白いですから、たくさん紹介できるのですよね。
今回の主人公は「ぼく」です。「うちゅうひこうし」でいろんな星の調査をすることが仕事でした。ある星に降り立つと目の前から誰か現われました。「ぼく」は気づきます。「このほしの ひとたちは、 うしろにもめがあるので まえもうしろもいちどにみえるらしい」のです。そのひとたちは「ぼく」に言います。「え?!キミ、うしろがみえないの?」「えー?!ふべんじゃない?かわいそう!」。目は2つで、後ろはみえないものという「ぼく」の普通は、ここでは通じないようです。
そのなかで「うまれつき ぜんぶの目がみえない」人にであいました。「そのひとの せかいのかんじかたは、ぼくとずいぶんちがっていた」という言葉と共に、「みえないひと」の世界の見え方が語られます。そこには、「みえるひと」たちの普通とは、全く異なる世界があるようでして・・・