本の紹介
ぼくはいしころ
まずは皆さんを驚かせましょう。、この絵本を手に取られたら、表紙をじーっとご覧になってください。猫の絵が描かれてるよね・・・と思われるかもしれません。絵?ちがうんです。作者の坂本さんは紙版画の作家です。そう、この猫ちゃんは紙版画なのです!すごい!ふわっふわっな毛並みにさわりたくなります。写真でお見せできないのが残念!
物語はノラネコの独白ですすめられます。誰も自分の事を気にとめてくれない現実を「いしころ」と同じだと嘆きます。
「ぼくも きづけば ポツンとひとり。じっと だまって ここにいる。
だれも それを きにとめない。このいしころと おなじ」
昼間は誰にも見つからないように、声をひそめてすごす。気持ちを出すことなく、それをじっと体の奥底にしまっています。