本の紹介
たくさんのドア
作 アリスン・マギー
絵 ユ・テウン
訳 なかがわちひろ
発行所 金の星社
絵 ユ・テウン
訳 なかがわちひろ
発行所 金の星社
誰もが通る道、という表現がありますよね。私達大人も、子どもの頃によく言われませんでしたか。「お別れか、誰もが通る道だな」という感じで。でも、私はその言葉を聞くたびにいつも思っていました。「誰もが通る道でも、僕は初めて通る道だよ」と。初めての経験は、誰もが不安を感じます。新しい経験は、新しいドアを開けるようなものです。
この本は、待望の復刊です。もう、題名からして名作の雰囲気が出ています。
「きょうも あしたも あなたは たくさんの ドアを あけていく
そのむこうに たくさんの あたらしいことが まっている」「あなたは どんなひとになり いったい どこへ いくのだろう どうやって こたえを みつけて いくのだろう」・・うーむ、考えるなぁ。
保育園での生活を通じて子どもたちは、どんどん大きくなりますよね。ついこの間までは、あんなに小さかったのに、それがこんなことまで出来るようになるなんて・・という感想を持つのが育児の楽しみ。あなたは、どのような人になっていくのだろうか。そのような、私達が持っている気持ちを、この絵本がいきいきと、感動的に表現してくれています。新しいドアを開けるのは、誰もが不安です。でも、そのドアを自分で開けることの勇気と喜びを子ども達にはぜひ知ってほしいですよね。
毎年、保育園では卒園児・修了児の全員に絵本をプレゼントしています。今年は、この本の可能性が高いかな。(園長)
2018年3月22日