行事報告
こどもねはん会
みなさん、2月15日は何の日かご存知ですか。バレンタインの次の日ですが・・
その日はお釈迦さまのご命日なのです。「涅槃会」(ねはんえ)といいます。
田尻徳風保育園では、「こどもねはん会」として、行事を行っています。でも、あまりお釈迦さまの最後は、知られていませんよね。
お釈迦さまは80歳まで生きられました。今から、2500年以上前の話ですから、相当長生きされたのですね。でも、大切なことはお釈迦さまにも、最後の一日が来るということ、そしてその点は誰もが同じであることなのです。
保育園では園長などの話のあとに、お釈迦様の最後の場面を描いたペープサートを職員が上演してくれます。園長が言うのも変ですが、これが実に感動的なのです。園児たちが、劇に引き込まれていく様子がよくわかります。まるで、自分の目の前でお釈迦さまが生涯を終えようとしている、自分もその場に居合わせている・・そのような気持ちになるほど臨場感あふれる演出であり、内容なのです。
もちろん、子どもたちに「死」とは縁の遠いことかもしれません。けれど、人にはお別れの瞬間がいつか必ず来ることを、それぞれがそれぞれの表現で感じてくれたらいいのです。保育園での行事や生活を通じて、園児も職員も普段忘れがちな「生きている」ことを、みんなでもう一度考えていける―私はこのような当園が好きなのです。(園長)
2018年2月19日